猛虎かく勝てり2341
2022.10.16 Sunday
“矢野監督退団会見“
15日、阪神電鉄本社にて、矢野燿大監督が藤原崇起取締役会長兼オーナ
ーへシーズン終了を報告し、その後、退団会見を行いました。
矢野燿大監督らしい人柄が滲み出るような会見でしたね。本当にお疲れ様。そしてありがとうございました。
以下公式サイトからです。
―ユニフォームを脱がれて今のお気持ちを。
僕が目指す野球というのは、選手にも良くて、ファンの方にも良くて、夢と理想を語りながらやってきた野球というのは貫くことができた、やり切ったという思いは持っています。しかしながら、リーグ優勝も日本一もできなかったという悔しさも同時に持っています。チーム全体で一丸となって、強いチームは作れませんでしたが、全員で「いいチーム」は作れたかなと思います。
―昨日の試合終了の瞬間はどのような思いが巡ってきたか。
勝てるチャンスが十分にあった試合でしたので悔しかったですし、この選
手たちとまだ野球やりたいなと正直な気持ちがありましたし、終わってしまった時は残念といいますか、呆気ないという気持ちはありました。
―神宮球場では、スタンドから矢野監督への惜別のエールも送られてました。
感謝しかないですね。タイガースファンの方も悔しい思いをしている中で、
あのような形で送り出していただいて、応援団の方々が「俺たちの野球を貫いた」という横断幕を出していただいたのもハッキリ見えましたし、本
当に感謝しかないです。この4年間やってきたものが選手たちにはもちろん、タイガースファンの皆さんにも届けられたものがあるのかなという事を実感させてもらえたメッセージでしたし、感激しました。
―4年前の就任会見では「超積極的」「諦めない」「ファンを喜ばせる」というスローガンがあった。この4年間を振り返って?
ファンの人を喜ばせるというところではやはり勝つことが一番大事な部
分でありますし、リーグ優勝・日本一ができていないという点では喜ばすというのができなかった部分もあったと思いますが、僕は監督就任した時に今のプロ野球の魅力には勝つことが一番喜んでもらえること、そこにプラスアルファの何かが必要だと思っていました。感動や気持ちの共有、魅力が伝えられると思っていましたし、勝つことにもこだわるけれど、そこのプラスアルファを思い描いてやってきたので、そういうところを全員で作り上げてこれたかなと思います。
―この一年に関してはどのような思いで過ごされたか。
退任を発表するという決断も自分の中ですごく悩んで、でも選手たちには嘘をつきたくない、正直でありたいという思いもあって、僕にとっても挑戦だったので、その時はチームにとっても僕にとっても良いという選択の
中で発表したのですが、結果的にそれが開幕の躓きにもなったので、迷惑をかけてしまったという思いもあります。ただ挑戦にはうまくいかない事もいっぱいあるので、それを選手たちが変えてくれたところもあり、最後に3位になってくれたことも本当に助けてもらいましたし、4年間伝えてきたことが、みんなで作り上げてきたチームが粘りをみせてくれたのかなと。自分の中では今日は帰ってこないと思いながら、一日一日過ごしてきた今年でした。いろいろな思いはありますが、やりきりました。
―4年間でチームに残せたと思うものは。
やはりファンの人に喜んでもらえるチームというのは、「生え抜き」の中
心選手にいるチームだと思いますし、僕が受け持たせてもらった時は、ベテラン選手も多い中で入れ替えというのもあり、その時の選手には感謝の気持ちでいっぱいですし、やりたくてやっていることではないですが、チームを作るということではそういう事もやっていかないといけないと。その結果タイガースファンの皆さんには、今可能性のある選手たちがいるというのを実感してもらえたと思います。来年以降本当に楽しみですし、同じ思いで戦ってくれたチームを作れたというのは感謝しかないです。
―20年在籍された阪神タイガースとは。
僕の人生を変えていただいたのも阪神タイガースですし、まさか監督をやらせてもらえるとは思ってもみなかった部分もありますが、めちゃめちゃ苦しかったですし、うまくいかないことも沢山ありましたが、その分勝っ
た喜びやタイガースでしか味わえない日本一の応援をしていただける球団というのはオンリーワンだと思うので、そのようなチームに一緒にやら
せてもらえたというのは感謝ですし、これからもっともっと喜んでもらえる球団になっていくと思いますので、僕も応援していきたいです。
―ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
勝つ喜び、優勝という喜びは皆さんに届けられませんでしたが、タイガー
スの選手たちの魅力というのは伝わったところはあったのではと思います。コロナ禍という難しい時でしたが、その中でも今シーズンも12球団一多くの皆さんに来ていただいたり、熱い日本一の応援をしていただけたことは本当にありがたかったです。僕も来年からタイガースファンとして応援をしっかりしていきながら、僕自身もまた挑戦していくような人生を歩んでいきたいと思います。4年間、本当にありがとうございました。
参考文献:阪神タイガース公式サイト
画像:猛虎ナイン
撮影:アナフレ猛虎会『頑張れ阪神タイガース☆』
撮影日:2021年06月29日
場所:阪神甲子園球場