1985年日本一研究 3
2006.12.18 Monday
”1962年日本シリーズを学ぶ”
今夜はまずはじめに小生がまだ生まれる前のシリーズを学びます。
1962年、藤本監督の下、小山投手、村山実投手の両エースの力投と吉田遊撃手、三宅三塁手、鎌田二塁手らによる守りの野球で2リーグ分立後では初となる通算5度目の優勝を阪神タイガースは果たしました。
しかし、日本シリーズでは東映フライヤーズ(現日本ハム)と対戦しましたが、2勝4敗1分で惜しくも敗退。
まずはシリーズ7試合の結果をみてみましょう。
■1962/10/13試合結果
日本シリーズ第1戦対東映 甲子園入場者数:35692人 延長10回サヨナラ
東映|005 000 000 00|5
阪神|014 000 000 01X|6
勝:村山1勝0敗
負:尾崎0勝1敗
HR:吉田勝 1号ツーラン
東:土橋-久保田-橋詰-尾崎
阪:小山-村山
■1962/10/14試合結果
日本シリーズ第2戦対東映 甲子園 入場者数:35995人
東映|000 000 000|0
阪神|000 200 03x|5
勝:村山2勝0敗
負:土橋0勝1敗
HR:藤本1号3ラン
東:土橋-橋詰-富永
阪:村山
■1962/10/16/試合結果
日本シリーズ第3戦 神宮 入場者数:38733人 延長14回時間切れ引き分け
阪神|000 101 000 000 00|2
東映|000 001 100 000 00|2
HR:毒島1号ソロ
阪:渡辺省-村山-石川緑-太田-バッキー
東:久保田-石原-富永-橋詰-安藤元-土橋
■1962/10/17試合結果
日本シリーズ第4戦神宮 入場者数:37741人
阪神|100 000 000|1
東映|000 300 00X|3
勝:安藤元1勝0敗
負:小山0勝1敗
阪:小山-石川緑-牧
東:安藤元
■1962/10/22/試合結果
日本シリーズ第5戦後楽園 入場者数:30187人 延長11回サヨナラ
阪神 200 000 200 00|4
東映 300 100 000 02X|6
勝:土橋1勝1敗
負:小山0勝2敗
HR:藤本2号2ラン/吉田勝2号3ラン/岩下1号2ラン
阪:村山-渡辺省-石川緑-小山-野母
東:久保田-富永-土橋
■1962/10/23試合結果
日本シリーズ第6戦対東映 甲子園 入場者数:21214人
東映|120 120 010|7
阪神|100 120 000|4
勝:安藤元2勝0敗負:村山2勝1敗
HR:張本1号2ラン/吉田1号ソロ
東:安藤元-橋詰-土橋
阪:村山-大田-渡辺省-牧
■1962/10/24試合結果
日本シリーズ第7戦対東映 甲子園 入場者数:29192人延長12回
東映|000 000 000 101|2
阪神|000 000 000 100|1
勝:土橋3勝1敗
負:村山2勝2敗
HR:西園寺1号
東:久保田-土橋
阪:小山-村山
この62年と64年当時の不動の一番バッターだったムッシュ吉田氏の証言なくしてこのシリーズは語れません。
”伊予の古狸”と呼ばれた藤本監督は、万年二位といわれた当時の虎の対巨人コンプレックスをはじきとばすため、徹底して小山、村山両投手を巨人と対戦させるローテを組み立てます。
チーム打率.223、チームホームラン数も64本という守りのチームで見事リーグ制覇を成し遂げました。
1985年のダイナマイト打線の本塁打数が219本ですから、その差は歴然ですね!
当時の東映は若き”安打製造機”の張本勲氏と新人王の”海童”尾崎行雄氏がいました。
試合結果をみればお気づきでしょうが、某プロ野球ニュースの解説でお馴染みの土橋投手が前半二試合先発で、後半4試合はクローザーの大活躍でMVPに輝きます。タイガースは小山投手がシリーズを通じて計450球、村山投手が計325球を投げての力投も、4試合が延長という投手戦に加えて、75勝のうち二人で52勝を挙げたシーズンフル回転の疲れからか?最後は遂に力つきた悔しい敗戦となりました。
このシリーズを機に藤本監督は小山投手を放出してまで主力打者の獲得に乗り出します。
一方のムッシュ吉田氏は残念な日本シリーズでしたが、この7試合で大活躍。打率.471をマークして、敢闘賞と首位打者賞を受賞!シリーズ計16安打は現在も破られていない大記録を残されました(^-^)/
次週は64年の御堂筋シリーズを振り返ります!
画像:阪神甲子園球場
撮影:アナフレ猛虎会『広報部長☆』
撮影日:06年9月29日
☆頑張れ阪神タイガース☆
人気blogランキングへ
トラックバックURL
http://anafremoukokai.tblog.jp/trackback/123019
コメント
コメントする