猛虎かく勝てり1487
2017.11.21 Tuesday
“おめでとう最優秀中継ぎ賞”
桑原謙太朗君が20日、東京都内で行われた年間表彰式「NPB AWARDS 2017 supported by リポビタンD」に出席。自身初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手の表彰を受け、新球習得も宣言しました。
マルコス・マテオ君も同賞、ラファエル・ドリス君は最多セーブ賞を獲得!
隣に最多勝など投手4冠に輝いた菅野選手がいましたが、そのオーラに負けない輝きを放ったのが年俸800万円の桑原君です!
苦節10年。横浜(現DeNA)、オリックスと渡り歩いた球団は3。ついに“春”が来た男に心からおめでとうと言いたいですね。
昨年までとは考えられない躍進ぶりには影の労苦が当然ありました。
猛虎移籍2年目の昨季は1軍登板ナシ。2015年もわずかに6試合。昨オフは戦力外の候補にも挙がっていました。
諦めずに鳴尾浜で自分を信じて体を動かした桑原君の心の支えは、昨年3月に結婚した愛妻の存在も!
春季キャンプも2軍スタート。しかし3月9日のロッテとのオープン戦でチャンスが巡ってきました。岩崎君が背中の張りで登板回避。1軍の試合1時間前に呼ばれて鳴尾浜から駆けつけ七回に登板すると、1回を無失点。2四球を出しながらも抑えたのが大きな転機に。そして結果を出し続けて開幕1軍。夢のような瞬間の連続。
しかしここで有頂天にならなかった苦労人は、シーズン中の休日も外出を極力避け、野球漬けの日々を送ります。
結果はチームトップの67試合に登板し、4勝2敗43ホールドポイント(39ホールド)、防御率1・51。今オフの契約更改交渉では約6倍増となる5000万円近くが提示される見通し。それでも漫心のないところがこの男のいいところでしょう。
猛虎の歴史をひもとけば、10年目以降に初めてタイトルを獲得した選手は、1983年真弓明信様(11年目、30歳)の首位打者(打率・353)、2005年下柳剛様(15年目、37歳)の最多勝利(15勝)、生え抜きでは2014年福原忍様(16年目、37歳)の最優秀中継ぎ投手(42HP)と猛虎の名選手が連なります!
真弓様は42歳、下柳様は44歳まで現役を続け、福原様は40歳シーズンにグラブを置きました。遅咲きの男たちの血を引き継いだ桑原君の今後にも期待しましょう。
進化を求め新球習得も宣言しておりますが、むしろ今の球種や制球力をさらに磨くことが得策では。肩や肘に負担をかけずにこれからも末長く猛虎の中継ぎ投手として活躍して欲しいものです!
参考文献:阪神タイガース公式サイト
画像:桑原 謙太朗投手
撮影:アナフレ猛虎会『頑張れ阪神タイガース☆』
撮影日:2017年04月29日
場所:阪神甲子園球場