猛虎かく勝てり78
2007.05.29 Tuesday
”人は人に何を伝えるか…伝説の打撃コーチに学ぶ”
昨日、今季7度目の完封負けに、2人の打撃コーチが渋い表情で語ったそうな…正田コーチ「やっぱり5回やな。同点にしていたら流れが変わったかも知れない」
広沢コーチは打ちあぐねた小林宏投手に「スライダーとかフォークかな。闘争心とか、やる気、負けん気がね…」
試合中両コーチが猛虎打線に何を伝えたかは知る由もないが、今シーズンの猛虎の打撃不振はこの両コーチに責任があるといってほかならない。そして猛虎浮上の鍵を握るのもこの二人の今後の手腕次第ではないかと……
今夜はあの落合選手やイチロー選手、田口選手、そして最近では元阪神のアリアス選手、昨日痛い目にあったサブロー選手や福浦選手を育てあげ、惜しまれながら亡くなられた伝説の打撃コーチ、故 高畠導宏氏の遺言に学びます。↓↓↓
コーチが発すべき「言葉の意味」とは……
「たとえば高めのボールには手を出すなと、監督やコーチがいいますよね。でも、これは最もいってはいけない言葉なんだということがわかってきました。なぜなら、こういういい方をすると、意識が逆にその”高め”にいってしまうからです。○○はするな、といわれれば、どうしてもそこに意識がいき、そして結果的にいわれた通りの失敗をしてしまう。それが人間の心理なんです。(中略)その意味では、野球界には、実は危険なアドバイスが氾濫していると思います……」
氏はたった一試合ヒットが出なかっただけで、選手のフォームをかえさせようとする当時の監督と何度も衝突されていたとも伝えられます。
約30年間7つの球団を渡り歩き、のべ30人以上のタイトルホルダーを育てた氏の結論は、
”コーチの仕事は教えないこと”
選手の欠点はなおらない。無駄な努力である。欠点を直すのではなく、その選手がほかの選手より優れているところを伸ばすことが重要であることであると……。
卓越した技術論と指導力だけでなく、氏があらゆる選手から慕われ、師と仰がれた一面が伺える言葉ですね。
さて、現阪神タイガースの両コーチ!責任重大ですぞ〜猛虎打線と心中覚悟で、策や精神論ばかりを唱えるのではなく、選手の長所を伸ばした生き生きとしたバッティングをさせてもらいたいもんですね(^O^)/
結果は自然とついてくるに違いありません
引用文献:『甲子園への遺言』門田隆将著
講談社
画像:広沢克実打撃コーチ
撮影:アナフレ猛虎会『頑張れ阪神タイガース☆』
撮影日:07年3月17日
場所:横浜スタジアム
☆頑張れ阪神タイガース☆
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