猛虎かく勝てり1257
2016.05.31 Tuesday
“交流戦に思う”
交流戦はパ・リーグが強い!
元ロッテの里崎智也氏(野球評論家)が鋭い指摘をしていました。
今年の猛虎も苦戦が予想される交流戦です。
2005年から始まった交流戦で、過去の歴代優勝チームはパ・リーグの9度(ソフトバンク5度、ロッテ2度、日本ハム1度、オリックス1度)セ・リーグの2度(いずれも巨人)。ちなみに昨年の交流戦は1〜5位までパ球団(ソ、日、西、楽、ロ)だったが、2010年の1〜6位までパ球団独占です。
では、なぜパが強くてセが弱いのか。考えてみるとパはDHありきの野手9人でのチーム構成、セはDHなしで野手8人のチーム構成で、長年染みついたチーム作り(構成)が違うのが原因だと氏は指摘します。
具体的に言うと、セ球団がDHありで打線を組もうとする場合。野手8人中、1番守れない選手がDHになるか、代打の1番手をDHに起用するケースが多い。
逆に投手が打席に立つセ・リーグ方式の場合、パ・リーグ球団はどうするか。
基本、打力が足りない選手を外す。打線重視で組むのがパリーグ方式。だから攻撃面で破壊力が落ちず、セ・リーグを交流戦成績で上回ると考えられる。
もう1点。レギュラーシーズンで北は北海道から南は九州・福岡まで、あちこち飛行機移動も多いパ球団だが、セ球団は西に移動しても広島が最長。パリーグの選手にとっては移動が楽に感じられるのも精神的に影響がある。
なるほど、ロッテの今季交流戦で見ると西は、岐阜(対中日)までが最長移動。選手にとって新幹線移動で待ち時間が少ないことは肉体面、精神面でもプラスとなる。
こんなさまざまな事情を勘案して今年も交流戦はパ・リーグ優位。セ1位の打撃好調広島はチーム打率2割7分3厘でトップでも、過去交流戦通算成績では11位(ちなみに12位はDeNA)と嫌なデータもある。
さてさて、金本猛虎の交流戦の行方はいかに?
参考文献:阪神タイガース公式サイト
画像:猛虎ナイン
撮影:アナフレ猛虎会『うぽって☆』
撮影日:2016年03月12日
場所:阪神甲子園球場