猛虎かく勝てり2486
2023.05.02 Tuesday
“ 野手陣の成長“
日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏が、猛虎の守備改革を高評価しています。
7連敗中だったヤクルトに敵地で敗れ、連勝が3でストップ。それでも鳥谷氏は、昨季まで5年連続で両リーグワースト失策数だった守備力の向上に太鼓判を押しました。
4連勝を逃した敗戦の中に前向きな要素が多く詰まっていた試合。
特に守備面で随所に好プレーが見られました。
まずは初回1死、遊撃木浪君が二遊間を抜けそうなゴロをさばいたシーン。ただ捕るだけで良しとせず、アウトにするために回転して一塁送球。
結果的にヤクルト打者の足がわずかに速かったとはいえ、いっぱいいっぱいのプレーには才木君も納得していた。
次に6回1死、代打の二塁ベース後方へのゴロに対して、二塁中野君が
捕ってから一切の無駄なくジャンピングスローした場面。ショートバウ
ンド送球を一塁大山君が捕球できず内野安打にはなったが、間一髪のタ
イミングまで持っていただけでもナイスプレーと言える。
さらに6回1死一塁、1番打者の三遊間を抜いた当たりで一塁走者が一気
に三塁を狙った場面では、左翼ノイジー君の冷静な判断力が光った。
二塁ベースを蹴った走者をしっかり目で確認した上で、タッチしやすい
ワンバウンド送球を選択。三塁タッチアウトを呼び込んだ送球は、決し
て偶然の産物には見えなかったと。
内野手であれば、ただ捕るだけではなく、投げるために捕る。外野手で
あれば、丁寧かつ正確な送球を徹底する。岡田監督が昨秋のキャンプか
ら意識づけしてきた守備改革が着々と実を結びつつある印象を述べる。
この日は5回に三塁佐藤輝君の送球ミスが失点につながりはしたが、そ
れでも今季のチーム失策数はまだリーグで2番目に少ない9個。数字だけでなくプレーの質を見ていても、5年連続両リーグワースト失策数だっ
た昨季までと比べて向上しているように映る。この日のようなプレーを積み重ねていけば、守備から流れを引き寄せる展開も増えていくのではないでしょうかと。
のくるは6番右翼手のレギュラーでしょう。岡田采配の見所です。
参考文献:阪神タイガース公式サイト
画像:木浪 聖也内野手
撮影:アナフレ猛虎会『頑張れ阪神タイガース☆』
撮影日:2023年04月21日
場所:バンテリンドーム