猛虎かく勝てり2736
2024.11.10 Sunday
“俺についてこらんばい“
背番号53番 島田 海吏外野手
試合62打席94打数80得8安打22二塁打2三塁打0本塁打0塁打24
打点2盗塁5盗塁刺3犠打3犠飛0四球10死球1三振16併殺打2打率.275長打率.300出塁率.363
猛虎が後半戦好スタートを切った頃、前半戦ラストゲームの7月21日か
ら8月3日まで8連勝。その全試合で試合前の声出しを務めたのが前君
だった。
チームが勝利すれば声出し役は継続されるシステム。試合への意気込みな
どを語り「さあいこう!」と締めるのが定番。ただ、だいたいは「もう1回」の空気になってやり直しをさせられる。
2回目の「さあいこう!」までがお決まりのパターン。時にユーモアを交
え、ナインの指揮をどう高めるか。短い時間で創意工夫が求められる。若手にとってある意味“修行”でもある。
球団の公式YouTubeには、この前川君の「まとめ動画」がアップされて
いる。前川君の声出しには、ある先輩が必ず登場していました。
▼7月21日広島戦(甲子園)
前川 前半戦も今日で最後になりました。良い形で締めくくりましょう。今日、偉大な先輩からひと言預かりました。「なるようになる」by島田海吏。さあいこう!
▼7月26日中日戦(甲子園)
前川 今日も偉大な方からひと言いただきました。「成功の秘訣(ひけつ)は諦めない心」byエジソン。さあいこう! …もう1人いただきました。「人は失敗する生き物、失敗しても次があります」by島田海吏。さあいこう!
▼7月27日中日戦(甲子園)
前川 今日はスポーツ界の偉大な方からもらいました。「一所懸命 一所のところに命をかける」by松岡修造。さあいこう! …すいません、もう1人いきます。「今に感謝」by島田海吏。さあいこう!
▼7月28日中日戦(甲子園)
前川 去年、虎風荘に猫がのぼりました。そこでひと言いただきました。「今年一番、平和なニュースですね」by島田海吏さん。さあいこう!
▼7月30日巨人戦(甲子園)
前川 いただきました。2022年の春のキャンプで、ワンデーキャプテンの時にひと言いただきました。「俺についてこらんばい」by島田海吏さん。さあいこう!
▼7月31日巨人戦(甲子園)
前川 今日はエピソードを持ってきました。ある方が中学校時代、陸上の
全国大会に出場しました。そこで誰もが知っている桐生さんと戦いました、準決勝で。桐生さんに勝った男、島田海吏。さあいこう!
▼8月1日巨人戦(甲子園)
前川 今日は持ってきました。ある方が2022年のキャンプリポートの時
にひとつ語っていました。「ファンから一番もらってうれしいものは入浴剤ですね」by島田海吏さん。さあいこう!
▼8月2日DeNA戦(横浜)
前川 ちょっと聞いてください。ある方は小学校時代、プロ野球選手からサインをもらいました。そのある方が今、プロ野球選手になって、こう語
りました。「プロ野球選手って夢を与える職業なんですね」by島田海吏さん。さあいこう!
▼8月3日DeNA戦
前川 昨日、僕が「さあいこう!」って言ったら、翔太さん(森下)が1人だけ返事をしてくれました。ベンチ裏で、ある方がひと言つぶやきました。「翔太、お前はいいやつだな」by島田海吏。さあいこう!
前川君は真面目な口調で島田君のコメントを拝借することで“難局”を乗
り越え続けました。島田君も時々ツッコミを入れ、愛されキャラの後輩の
「パクリ」を許容していました。
近本君やこの前川君という大きなライバルがいる外野手争いですが、この島田君の走力は植田君と引けを取らないのでしょう。
来季のマルチな活躍を期待します。
参考文献:阪神タイガース公式サイト
画像:島田 海吏外野手
撮影:アナフレ猛虎会『頑張れ阪神タイガース☆』
撮影日:2023年04月21日
場所:バンテリンドーム
猛虎かく勝てり2735
2024.11.10 Sunday
“新天地での活躍を“
背番号54番 加治屋 蓮投手
登板13勝2敗北0セーブ0ホールド1 HP3完投0完封勝0無四球0勝率1.000対打者54投球回12 被安打11被本塁打0与四球7与死球1奪三12暴投2ボーク0失点8自責点6防御率4.50
加治屋 蓮君が来季の戦力構想から外れました。
昨季は51試合に登板し防御率2・56でリーグ制覇、日本一に貢献。今季
は13試合の登板にとどまり、7月27日の中日戦を最後に1軍登板があ
りませんでした。V逸が決まりCSからの下克上日本一を目指す中での公表。プロ11年目のベテラン右腕が静かにチームを去ることになりました。
JR九州から13年ドラフト1位でソフトバンクに入団。18年には72試合に登板するなど実績を積み重ね、20年オフにソフトバンクを戦力外と
なり猛虎に加入。移籍2年目の22年に39試合に登板しカムバックを果
たすなど、不屈の精神と練習熱心な姿勢で若手の手本となった加冶屋君。
右打者へのカットボールが特に有効で、場面問わずフル回転できる使い
勝手の良さも大きな武器。
今季の1軍は岩崎君、ゲラ君、桐敷君、石井君の勝ちパターンが不動。
岡留君や富田君ら若手も登板機会を増やし、昨オフに現役ドラフトで加
入した漆原君も奮闘。豊富な中継ぎを抱える虎の投手陣の中で1軍の出
番が減りこれが自身2度目の戦力外通告となります。
まだまだ体は元気で、現役続行へ意欲があるとみられる加冶屋君の新天地での活躍を期待します。
参考文献:阪神タイガース公式サイト
画像:加治屋 蓮投手
撮影:アナフレ猛虎会『頑張れ阪神タイガース☆』
撮影日:2024年05月01日
場所:マツダスタジアム