猛虎かく勝てり688
2012.10.02 Tuesday
“さらば台湾の祐ちゃん”
まるで秋の台風のように、二人の大物選手の引退報道に揺れた猛虎の9月。
いつかはこんな日が来るとは思っていましたが、いざユニフォームを脱がれると聞くと、
もっと球場で彼らに雄姿を見届けたかったな〜って後悔されている方もいらっしゃるのでは(#^.^#)
そして彼らの騒動の最中に、正式に戦力外通告が公式サイトで発表になった若虎選手がおりました。
鄭 凱文君です。
来日4年目の今季は1軍10試合登板で防御率2・45。
分厚い外国人枠と戦いながら数少ないチャンスで奮闘していましたが、今一歩力及ばず
1軍定着にはつながりませんでしたね。
若干24歳という若者だけに、日本や母国・台湾、米国などで新天地を探すことになりそうです。
08年の北京五輪、09年WBCでも台湾代表メンバーに入り、日本ハム斎藤投手らと同年代で
「台湾の佑ちゃん」と言われる存在でした。
09年2月沖縄キャンプ中の入団テストに合格して縦縞入りしたのですね~そして同年に見事
プロ初勝利を記録したことが思い出されます。
しかし10年以降はマートン君、ブラゼル君、スタンリッジ君、メッセンジャー君という大物外国人
4選手枠という高い壁が立ちはだかり、1軍登板機会が激減していました。
一昨年秋に上手投げから横手投げに転向し、昨年はウエスタン・リーグ22試合で5勝1敗1セーブ、
防御率1・72でリーグ最優秀防御率、最高勝率の2冠を達成。
今季は1軍の接戦で中継ぎ登板するケースもありましたが、猛アピールとはなりませんでした。
中村新GMは来季残留が確定しているスタンリッジ君、メッセンジャー君、そしてザラテ君以外に
もう一人の外国人投手獲得構想を練っているようです。
野手ではブラゼル君が戦力外確定的なため、もう一人の主力打者獲得とマートン君で、来季の
猛虎助っ人陣営は6人体制となり、常に二人が二軍生活を余儀なくされるサバイバルな争いと
なるようで。
まだまだ若い鄭君のことですから、もしかしたらいつの日か猛虎打線をキリキリ舞いさせるような
投手になってマウンドに立ちはだかるかもしれません。
オリックスで活躍するバルディリス選手を思い出しました。
参考文献:阪神タイガース公式サイト
画像:鄭 凱文投手
撮影:アナフレ猛虎会『頑張れ阪神タイガース』
撮影日:2012年08月17日
場所:明治神宮球場