猛虎かく勝てり1832
2019.12.20 Friday
“重責に挑み続けた男”
背番号3番
大山 悠輔内野手
2019年度成績
試合143打席587打数538得点52安打139二塁打33三塁打1本塁打14塁打216打点76盗塁3盗塁刺0犠打1犠飛4四球39死球5三振98併殺打12打率.258長打率.401出塁率.312
この男は、重責と戦いながら、もがき苦しみ、悩みながらも、最後までフィールドに立ち続けたことを高評価したいですね。
前年に続いて、オープン戦の期間中は日本代表としても活動。3月10日には、メキシコ代表との親善試合第2戦で、「6番・三塁手」としてスタメン出場を果たしました。その一方で、この年から一軍監督へ就任した矢野
監督の方針で、オープン戦から4番打者に固定。3月29日に京セラドー
ム大阪で催されたヤクルトとのレギュラーシーズン開幕戦でも、「4番・三塁手」としてスタメンに起用されます。
6月20日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、2年連続のシーズン2
桁本塁打を達成。一軍のレギュラーシーズンで、猛虎の生え抜き選手が開幕戦から4番打者として起用されながら2桁本塁打を記録した事例は、2003年の濱中おさむ氏以来16年振りです。
レギュラーシーズンでは、全143試合へ出場するとともに、チームトップの14本塁打、打率.258、76打点をマーク。
開幕戦から105試合連続で4番打者を務めたものの、8月10日の対広島戦以降はその座を新外国人野手のマルテ君に明け渡したことが残念でなりません。そして三塁手としてセ・リーグ最多の20失策を記録。さらに、前年とは逆に、14本塁打中9本塁打が5月までに集中。8月下旬からシーズンが終了するまで8試合でスタメンを外れたほか、チームが最終戦で2年振りのCS進出を決めた9月も、月間打率.241、月間2本塁打にとどまりました。
CSでも打撃が振るわず、DeNAとのファーストステージと巨人とのファイナルステージで1試合ずつ欠場したものの、10月11日のファイナルステージ第3戦で「7番・三塁手」としてスタメンに起用。7回表の第4打席にファイナルステージ初安打を内野安打で記録すると、同点で迎えた9回表の第5打席にソロ本塁打を放ったことによって、チームに同ステージ唯一の白星をもたらしました。
振り返れば、今年の猛虎のチームの浮き沈みの影には4番打者の好不調があったと思います。
この大山君が一年間4打者を務めあげていたら・・・・猛虎の優勝もありえたかもしれませんね。
苦しくても打席に立ち続けた若虎の来季の活躍を期待します!
参考文献:阪神タイガース公式サイト
画像:大山 悠輔内野手
撮影:アナフレ猛虎会『頑張れ阪神タイガース☆』
撮影日:2019年9月16日
場所:東京ドーム