猛虎かく勝てり2231
2022.01.08 Saturday
“中継ぎ陣防御率“
かつてJFKをはじめ、球界に一時代を築いた猛虎のリリーフ陣に、不安の影が漂っていた。昨季のセ・リーグ6球団の救援防御率は
<1>中日 2・92
<2>ヤクルト 3・25
<3>巨人 3・49
<4>広島 3・50
<5>阪神 3・83
<6>DeNA 3・89
で、猛虎は5位に沈んでいました。
さらに深刻なのは、中継ぎ陣の不振にあります。前述の球団別救援防御率から、各チームの最多セーブ投手(防御率は、中日=R・マルティネス2・06、ヤクルト=マクガフ2・52、巨人=ビエイラ2・93、広島=栗林0・86、阪神=スアレス1・16、DeNA=三嶋4・08)の成績を差し引き、「中継ぎ陣防御率」を出すと
<1>中日 3・03
<2>ヤクルト 3・36
<3>巨人 3・56
<4>広島 3・86
<5>DeNA 3・87
<6>阪神 4・29
つまり、昨季の猛虎中継ぎ陣は、リーグ最低の防御率。4点台だったのも唯一。中継ぎ陣防御率と最多セーブ投手防御率の差3・13も最大で、セ最多の42セーブを稼いだスアレス投手との間に大きな断層が生じていたことが分かる。
昨季のイニング別失点で、猛虎は8回に最多の79点を失っている。ワースト失点イニングが8回だったのは、セ・リーグではほかに広島(100失点)だけ。救援防御率セ1位の中日35失点の、実に2倍以上にのぼる。猛虎のこの回に限った得点圏被打率は3割3分6厘(125打数42安打)で、他イニングの2割4分3厘から1割近くも悪化。8回のピンチにほん
の少し踏ん張っていれば、拾えた白星もあったことも明白。
昨年Vのヤクルトとはゲーム差なしの2位だったチームにとっては、悔
やんでも悔やみきれない終盤の不出来であろう。
かつて、藤川球児氏やウィリアムス氏、近年ではマテオ氏やジョンソン氏
らそうそうたる「8回の男」たちが、相手の反撃を断ってきた。在籍2年
で67セーブを挙げたスアレス氏は、メジャーへと去った今、昨季の悔し
さを晴らすには、救援陣の抜本的な再建が欠かせないはずだ。
鍵を握るのはやはりこの岩崎君ですね!
参考文献:阪神タイガース公式サイト
画像:岩崎 優投手
撮影:アナフレ猛虎会『頑張れ阪神タイガース☆』
撮影日:2021年06月29日
場所:阪神甲子園球場