猛虎かく勝てり2859
2025.04.01 Tuesday

“開幕カードを振り返る”
開幕を勝ち越しという最高のスタートを切った藤川新監督。
敗れた試合に本当の自分が出るとも語っていたことを思い出す。
各界解説者も新監督の采配にはコメントが集まる。本日はカープで連覇を成し遂げた緒方氏です。
「逆転できるかも」と思った終盤、7、8回。序盤から好調でスイスイ投
げていた広島・森翔太投手に少し疲れが見える。その7回、佐藤輝君が四球を選んだ。これが、この試合初めて先頭打者が出たケース。しかし
続く森下君が果敢に打って出たものの結果として併殺打に倒れた。
さらに8回。森投手は代わるか、と思っていたが続投。ここで前川君は死球、そして梅野君は粘った後、右前打を放った。無死一、三塁。ここ
で広島ベンチは森投手を下げ、ハーン投手にスイッチしたが阪神からす
れば絶好の反撃機となった。
ここで正直「おや?」と思ったことがある。代走は出ないのかな、ということだ。一走は梅野君のまま。植田君ら俊足選手もいるし、ここは攻
めるチャンス。だがベンチは動かなかった。この試合をともに見ていた
日刊スポーツ評論家・緒方氏は、栄枝君がもう代打で出ている。確かに6
回、1死走者なしの場面で栄枝君は代打で使っていた。左腕対策か、あるいは栄枝君の“慣れ”の部分を考えたのかもしれないが、捕手・栄枝君
を先に使っている。これで残る捕手は坂本君1人。仮に梅野君に何かあ
って、坂本君がマスクをかぶれば、経験のある原口君の存在はあるにし
ても、ベンチに捕手はいなくなってしまう。
あそこで代走を出せればハーン投手は足を上げて投げる投手だし、いろ
いろとやれることはあった。広島3連覇監督の緒方氏は静かにそう言っ
た。結果的にハーン投手に後続が断たれ、猛虎打線は無得点に終わり、
負けた。相手チームの戦いを見ながら、いつも思うことは、勝負の世界、
先を読みながら進めていくことの難しさ。結果論と言えばそうだが最善
の手を打てるか、リスクを負いながらそれが決断できるかということが重要だろうと解説する。
開幕の広島3連戦は初戦こそ佐藤輝君の先制弾、村上君の好投で終始、
猛虎ペースで進んだが前日、この日の2試合は、どちらに転んでもおか
しくない内容だった。結果として猛虎は2勝1敗と勝ち越し。まずは無
難な滑り出しだ。この時点ではっきりしているのはチームも、指揮官・藤川監督もまだ、これから成長していく過程…ということだと思う。
新監督だからこそ采配には手厳しくチェックされるでしょう。負け込んだ時には特にね。これからのカードも楽しみです。
参考文献:阪神タイガース公式サイト
画像:猛虎ナイン
撮影:アナフレ猛虎会『頑張れ阪神タイガース☆』
撮影日:2024年06月21日
場所:阪神甲子園球場